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ヘッドスピードが上がる“捻転差”の作り方
・ゴルフ上達の秘訣


元プロ野球選手の秋山幸二を父に持つ、スポーツキャスター・秋山真凜。自身もジュニア時代にはプロゴルファーを目指し、日本女子アマチュアゴルフ選手権にも出場経験がある秋山が、YouTubeのレッスン動画の総再生回数2500万回超えの人気レッスンプロ・原田修平のレッスンを受講! 飛ばしに直結する「捻転」を作る動きをくわしく教えてもらった。


原田:今回のテーマは上半身の“分離”です。ゴルフは体の捻転で飛ばすんだけど、捻転の分離点をどこにイメージしている?

秋山:やっぱり、股関節をねじるので、腰が分離点のイメージですね。

原田:そう思っている人が多いんですけど、実際にはもう少し上にあるんですよ。具体的にいうと、ちょうどあばら骨のあたりになります。


秋山:胸とお腹の境目ぐらいですね。


原田:そうです。ここを分離して動かせるようになると、よりスウィングのキレが増して、スピードを出すことができるようになるんです。足首、股関節、そして最後にお腹と胸の境目が分離してねじれることで、捻転がより深くなるでしょう。もちろん、同時に肩甲骨も動いていますからね。


秋山:なるほど。

原田:では、上半身を分離させて動かす感覚をつかむための体操を2つ紹介しましょう。まず、最初は腕をクロスさせて胸に当て、お腹は動かさずに正面を向けたまま、その上の胸だけを左右にねじります。


秋山:ねじれる範囲はそんなに大きくないですが、分離して動かす感覚が分かりますね。

原田:次はその逆バージョンの体操です。今度は胸と肩は動かさずに正面をキープして、お腹から下をねじります。





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秋山:こっちのほうが、よりゴルフのスウィングの動きに近いですね。

原田:この逆バージョンの体操をやると、上半身の胸とお腹の境目に、スウィングのねじれの分離点があることが分かりやすいと思います。

秋山:股関節から上の上半身は1枚の板のように動くのではないんですね。

原田:そのとおり。では、この2つの体操をアドレスの前傾姿勢を作った状態でやってみましょう。この2つの動きを組み合わせると、スウィングの動きになります。 

秋山:順番としては、お腹から下が先にねじれて、その後に胸がねじれる。

原田:そうすると体がうねるように動いて、より動きのキレが増すでしょう。

秋山:ガチガチに硬い動きじゃなくて、しなやかな動きになりますね。

原田:足首、股関節、お腹、胸の順番に、下から上へと右にねじっていくとバックスウィングからトップ、そこから逆に左へねじり戻していくと、切り返しからダウンスウィング以降の動きになります。


秋山:つねに、下から先に動かしていくんですね。

原田:さらにここからこの上半身の分離を、よりキレのある動きに繋げるための体操を紹介しましょう。直立した状態で、さっきと同じように胸から上は動かさずに正面をキープしたまま、ツイストするようにステップして、お腹から下を素早く左右にねじります。

秋山:やってみると、けっこうお腹がキツイですね。

原田:最初は胸の向きを正面にキープするのが難しいので、スキーのストックのようにクラブを2本立てて持ってもいいですよ。




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秋山:クラブで支えたほうが、胸の向きを正面にキープしやすいし、軸も意識できるのでいいですね。

原田:上半身を分離させて動かす感覚がつかめてくると、切り返しからダウンスウィングで胸を閉じたまま、インパクトに向かってお腹から下をねじり戻すことができるようになります。肩が早く開く動きが抑えられて、クラブをインサイドから下ろせるようになるので、ボールもつかまるようになりますよ。


秋山:足首と股関節、肩甲骨の体操と合わせて、練習の前やラウンドの前に行うと、体をねじる感覚がつかめますね。

原田:下か上へと力が徐々に伝わって、最後に上半身を分離させて動かせるようになると、ヘッドスピードをアップさせるためのパワーを余すことなく、スムーズに伝達できるようになります。

秋山:私と同じように、股関節や腰が捻転の分離点だと思っているアマチュアの人が多いと思いますが、実際には胸とお腹の境目にあるというのが分かりました。これを意識するだけでも、ヘッドスピードのアップに繋がりそうですね。

原田:腹筋もゆるまずに締まるから、より大きなパワーを生み出せるようになりますよ。

秋山:みなさんもぜひ、練習場やコースで試してみてください。






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